20190630北齋漫畫@東京グローブ座

6/30(日)のマチソワ行ってきました。

 

なんというか横山さん大人~~ってまずは感じたな。こういう時代ものをやるようになるのとか(映画もあるしね)、なんたって娘のいる役だもの。北斎の絵は見るの好きだけどその人物について掘り下げて調べたことはあまりなかった。歴史の時間に習ったくらいだからほぼ知らないってことだよね。随分破天荒な生き方していたんだなってビックリ。あの富士山の絵も晩年のものとは知りませんでした。どっしりした富士山はとても誠実な感じを受けていたのでこの舞台観なかったらほんと北斎についてなんも知らんままだったかも。

 

序盤の怖いもの知らずというか、変わり者というか勢いのある北斎はとても美しくて見惚れるね。唐辛子売る時だけ異様にかわいかった。

 

2幕の最初に絵の中の富士山は自分で、市井を見下ろしているというようなセリフがあってそこが好きでした。その2幕はほとんど老人役なんだけど裕さんの周りにいるお爺ちゃんはみんなかわいいひとなのかなっていう感じ。裕さんの演じるお爺ちゃんただただかわいかった。そこへ行くと木村了君はめちゃくちゃ達者だった~。声のトーンとかもう老人そのものでした。了君がそういう感じなので裕さんのちょっと抜け感のあるお爺ちゃん際立っててよかったと思う。

 

終盤に、89歳から新しい絵を勉強して、5年でモノにして100歳になったら本当に自分の描きたいものが描けるという話をしている北斎に命の輝きを感じました。いいシーンだったなー。そういう気持ちで生きていきたいね。

 

マチネで「人魂で 行く気散じや 夏野原」を聞いて「ん?どういう意味?」って合間に調べたのでソワレではその台詞が出た時に自然に泣いてしまった。泣くようなシーンでもなかったけど、あまりに激動の人生だったからなのか、亡くなってからも憂さ晴らしに気ままに漂いたいってこれまたある意味で生への渇望みたいなものなのかなぁって勝手に思いました。ていうかあまりに裕さんに似合いすぎてる気がして。

 

裕さんブログで褒めてとか言ってたけどこりゃ大変だったろうなと感じました。お疲れさま。でも確実に裕さんの糧になってるね。コンスタントに舞台に立つ裕さん。気が早すぎだけどまた次はどんな役に巡り合うのでしょうね。