20191011 THE NETHER@東京グローブ座

十五祭行ったりドリボ行ったりした感想を!と思いながら9月が終わっておりました。

さて10月。いよいよ北山くんの舞台が始まる・・・ってことできたどうとか、ANNPの電話の感じとか、北山くんジワジワ追い込まれてるのかなぁあんまりそういう風には見せないけどそれでもまぁまぁ追い込まれてるって発信してるなって思ってましたがいかんせんチケットがないもので、まぁ・・・当日券取れたらいいなと思うばかりでした。

そして10月10日。朝起きた時からなんか行けそうな気がするって勝手に思ってて(思うだけはただなので)、でもまぁ今日から当日券電話がスタートなので終わるまでにいつかかかればいいなってくらいに思ってたらいきなり取れたよ・・・っていう。やっぱ予感って大事ですね。あんなモヤモヤした2か月なんだったんだってそれはこうなったから思えるのであってまぁその2か月も大事な2か月でした。

そんなこんなで台風近づく中、初日のグローブ座へ行ってきました。


www.thenether2019.jp

 

インターネットが発達した近未来。
人々は<ネザー/NETHER>という仮想空間で膨大な時間を過ごしている。捜査官・モリス(北山宏光)はネザーで おこなわれる犯罪を取り締まっている。尋問室で、彼はシムズ(平田満)という男と対峙していた。シムズには自分の管理する「ハイダウェイ」というエリアで子供との性行為を提供しているという疑惑があった。モリスはハイダウェイの顧客だったドイル(中村梅雀)という男の尋問も並行して進めていく。
また、モリスはハイダウェイに潜入捜査官・ウッドナット(シライケイタ)を送り込んでいた。ウッドナットはそこでアイリス (長谷川凜音/植原星空)という美しい少女と出会う。

 



話の内容からして楽しいシーンはあんまりないだろうなって心してはいましたが静かに淡々とした会話が最初の方は続いて、間の取り方とか難しいだろうなって思いました。でも北山くんの声は抑揚がありすぎず静かに響いていて調子良さそうって思って観ていました。なんだろう・・・静かなる気合?気迫?を感じました。

衣装は全編スーツでたまにジャケットを脱いでベスト姿に。ベスト姿になるとちょっとキスどきのディーラーぽいなって思いつつ。

平田満さん、中村梅雀さんとものすごくがっつり台詞のやり取りがあるのとすごい量だし言葉も難しいし本人も言ってたけど翻訳劇なので言い回しとかが聞いてる方も慣れるまで、ん?え?って大変だった。セリフ多いと早口になりがちだけど北山くんきちんと恐れずに間を取るところは取ってて、口調も普段若者ちっくなのでイントネーションとかナチュラルにいい感じだなって思ったら梅雀さんに自分のセリフ読んでもらって録音して夜な夜な聞いていたと!!!なんて甘え上手!キュンとしました。

途中でちょっとずつあれ?この人が?この人で?みたいにうっすらとわかってきそうな気配があるんだけどすぐに靄がかかってしまう感じ。ラストにむかって真実が明らかになっていった後の北山くんと満さんのお芝居が見事としか言えない。NETHERを出ることになった満さんに「あなたは自由だ」(細かなニュアンス覚えてませんが)と告げるこの矛盾さがね。自由を求めて仮想空間を作り、そこに来たはずなのに結局は現実が自由であることの何とも言えない矛盾や葛藤や・・・北山くんの目からキラキラ落ちてく涙がめちゃくちゃきれいでびっくり。

満さんと梅雀さんのポプラのシーンが切なすぎて、でもこれって梅雀さんにしかできないわ!と思いながら観てました。ラストシーン、雪が降る中傘をさして歩き始めようとする北山くんが空を見上げるシーンが美人すぎてラストにぴったりだった。静かに切なく終わっていきました。余韻がすごい。

カーテンコールは最初に北山くんだけ出てきてお辞儀、その後皆さんを呼んで(ていうか北山くんがそっと両手を広げると皆さんが出てきてくれる)全員でお辞儀。これが2回あって、3回目はまた北山くんが出てきてお辞儀した後皆さんが出てこなくてん?ん?みたいにきょろきょろした後「あ、俺だけかw」的にニコニコ笑ってた顔がもう北山くんでこっちもほっとしたよ。

とにもかくにもチャレンジする北山くんのことを観られて感無量でした。千秋楽まで北山くんらしく頑張ってください。