映画「ストロベリーナイト・インビジブルレイン」

レディースデイ!ということで観てきました。公開は村上くんの誕生日と言い始めて早数ヶ月。公開おめでとうございます。

劇場はそこそこ混んでおり、隣の女子2名は多分小出君ファン、、、かな。「西島さんかっこいいよねー」「でも宇梶さんもいい味だよね」って話していて、「あと、関西弁のひといるよね?「あぁいるいるー。名前出てこない。」「でもあのひと面白いよねー。」と話していたので微笑ましく聞いていたら「サラリーマンNEOとか面白かったもんね」って言ってて「そっちかーーーーい!」て心の中でつっこみました。生瀬さんね。。。姫川班じゃないけどね。マルちゃん・・・ファイト!でもわたしはさすがにこの作品、ドラマも観ていて好きだけどマルちゃんが出てなかったら映画館まで観に来るかは分からなかったのでそういう意味で湯田っちフォーエバー。いい役貰いましたよね。

それでは以下映画と原作ネタバレありです。




原作での設定が映画用に変えられていて、原作をそのままあの尺でやるのは無理があるだろうからよかったと思いました。原作だと姫川と牧田がだんだん惹かれていく感じがあるけど映画じゃそこまで追えないもんね。だから男女としてという中に自分と同じ匂いを持つっていうのを前面に押し出していたのは、はぁなるほどと思いました。原作の姫川はもうちょっとかわいいという女々しい。牧田はもうちょっと男臭いイメージだけど大沢さんがやるとインテリヤクザぽくてかっこいいですね。

少し見ていると原作での犯人が出てこないので、となると映画の中ではあのひとになるのかなーと思っていたらその通りでした。ていうかそれしかないんだけども。金子くん演じる川上なのですが、原作では彼は同性愛というか女性も男性も、というキャラで、アニキ=牧田には男として惚れこんでいるものの、オカマの彼女、、、彼氏?がいる設定。彼があまりに牧田に惚れこんでるので嫉妬で牧田を困らせようと一連の事件を画策するのが川上の彼女という流れなので、そのキャラが出てこない時点で川上が犯人なんだろうというのは簡単に予想できるのですが、わからなかったのは染谷くん演じる柳井健斗を殺したことなんだよねー。健斗は組のためになる仕事をしていたわけだし、小林殺しの一部始終を録音していたのはその場にはいなかった川上には知る由もないと思うわけだが。そうすると殺す意味が分からない。いずれ牧田の邪魔になると感じていたってことなのかな。まぁ牧田が小林を殺したのを見ているわけだし生かしておけないって思っていたのか。だけど藤元のいいネタを探っていたところを殺してしまうあたりが。。。自分が藤元を殺して牧田の役に立ちたいっていう思いが強かったんだろうけどこれまた牧田と川上の若かりし頃エピソードがなかったんでわかりづらかった気がする。


原作ではもうちょい井岡がいい働きをしていたのだけどもコメディリリーフでしたな。でも和むからいいの。菊田にいちごオレを渡したのもよかったし。ところで今泉係長はミッドナイトであんなにお酒飲んでいたのに胃潰瘍で入院!!!なんてこと!!!そして橋爪・今泉・ガンテツと和田捜査一課長との絆みたいなのもいいんですよねー。男のドラマだ。今回は日下主任が素敵すぎて。原作だと最初に玲子と日下と二人が「柳井健斗が捜査線上に浮かんでも無視しろ」と命じられるんだよね。映画の中ではいつになく穏やかで特に病院のシーンはよかったですね。あー好き、エンケンさん。

健斗の心の闇があまり描かれていなかったけど、染谷くんは雰囲気がとてもいいですねー。あの若さであの薄幸感・・・。素晴らしい。幼いような感じもするし映画の世界に合っていたと思う。

マルちゃん演じる湯田っちは出番は多くはなかったですけどノリとたもつさんといつも一緒にいる姿は最後を知っているだけにぐっときました。桜田門の奇跡ちゃんとは離れちゃうのよねー。湯田くんは何署に異動になったのかしらー。

牧田が川上に刺されるまでのシーンはちょっとエキストラ??入れ過ぎであざといというかあんなにひと歩いてないだろ!ていうかそんな歩いてないとこ選べよ!と少し冷めてしまった・・・。なんかあのシーンは印象的なシーンだしもうちょっと落ち着いた雰囲気を感じさせて欲しかったなっていうのは単なる私の希望です。その後の会見シーンでも記者が和田さんに質問して、、、ていうのも説明が何もなかったけどあれもいいシーンなんだけどいかんせん時間がないよなぁ。こないだも書いたけど映像化って本当に難しいんですね。そんな中であくまで映画用の設定に割り切っていたのがよかったなーと思いました。多少人物の描き方があっさりしてはいたけど、ドラマからの映画化だからね。面白かったです。

この後日がこないだのSPドラマかと思うとやっぱりノリのターンが切ない。原作は続いていますがドラマの方は映画で完結かな。菊田が最後に「やめましょうよ、もういいですよ」って振り返らずに主任の元を去ったのは本当に吹っ切れたのかどうだったのか。それはちょっと気になりました。

マルちゃんお疲れ様。この作品がマルちゃんにとって大切な財産となっているであろうことが今後の役者道を一層楽しみなものにしてくれています。ありがとうー。