20150527 ブルームーン@東京グローブ座

27日の夜の部に行ってきました。平日夜ということもあってかわたしの席の周りの客層はかなり落ち着いていました。B列で結構上手寄りだったけど大変よく観えました。

わたしがエイトの中で舞台を観たいなと思うのは、真っ先に安田くんでありまして、トラストは観ていないのですがジュリエット通りが素晴らしかったのでもう安田くんは大人の芝居に出るべきだよなと思うのですが、裕さんはヤスくんほどのナルシストでもなく他人の目をすごく気にするひとなので、どうなんでしょうこっちが安心して観られるか不安・・・と思っていたりなどしました。それに裕さん最近はガッツリ演技仕事みたいなのってなかったように思うので(ドラマもゲスト的なのとか)そんなとこからいきなり座長公演!と思ったものですがツイても呟いたけど横山裕史上最高の横山裕でした。こんな裕さんが観たかった。わたしの最近の人生のテーマとして何回か書いてるけど「細く長く好きでいること」というのがあるんですけど、熱を入れて追っていなくてもふと何かの瞬間に見ていてよかったと思える瞬間があったりすると嬉しいなぁと思うので、裕さんもわたしの細く長くリスト入りしました。いつもジャニーズの舞台に行くとスタオベありきみたいなのがちょっと正直面食らうことが多いんですけど昨日は2回目でいやもう立とうよと思いました(3回目で会場立ってました)。それにしても本当にもっと幅広い客層の方に観てもらいたい素晴らしい舞台でした。また何年か先でもいいから舞台をやって欲しいけどとりあえずブルームーンはパルコ劇場あたりで再演して欲しいーー。パルコも狭いけど。

そんなわけで以下ネタバレ。



ユタカ(裕さん)とルミ(マイコさん)というカップル、そしてトニー(上口さん)と光恵(木下さん)というカップルがそれぞれの時代で同じような境遇になっているのだけど、ユタカと光恵・ルミとトニーと、男女逆転して立場が似通ってるのが面白い。やはり昭和は女性が引いてしまう時代だったけど現代は男性の方が草食ってことを表していたんだろうか。


登場人物すべてが愛おしいというかどの人物にも感情移入できるのではないでしょうか。一字一句は覚えていないけれど、ケイトの「運命なんて変えてみせる」という台詞もトニーの「結果が全てではないんだ」という台詞もユタカの「縁があればちゃんと結ばれるんだ」という台詞も、人生に大切なキーワードがそこかしこにちりばめられていました。ユタカがトニーに光恵が撮った写真を見せてしまったことから未来が変わったのだけれど、トニーはアメリカに行ってなくても行っててもやはり光恵と結ばれていて、だけどきっとなんか変わってしまった未来の方が何となく幸せな気がしました。


山崎さんはタイムスリップしないのは、昭和12年でも住職というかご先祖様だからなのだけど、え、じゃぁユタカさんも30年後くらいに山崎さんそっくりになってるの!!!と思ったらおかしかった。オサムだと思って疑わない(当たり前だけど)ユタカとのやりとりが面白かった。加賀さんとマイコさんもタイムスリップしてくるとは思いませんでしたが、はま子とトニーが出会ったシーンの加賀さんの演技に泣いてしまいました。その後も結構はま子さんのシーンとトニーのシーンでは泣けることが多かった。

最後のユタカとルミのプロポーズからのダンスシーンは最大の見どころです。裕さんの身体がかたそうでよい。マイコさんは元バレリーナ志望だっただけあってトニーとルミが踊るシーンもすごく素敵なんだけど、それを見てユタカも踊りたかったんだなwて思えて可愛らしいラストでした。


裕さんが今日のれんじゃで書いてましたがタイムスリップしてきたユタカを探すトニーのセリフで「やさしげホワイティ」というのがありまして、それがもう最大の爆笑シーンでした。あて書きならではだなーと。他にも微笑ましいというかそこかしこに楽しげな台詞のやり取りがあって、ルミがトニーにいまどきのステップを教えるシーンもよかったし、オサムとユタカのやりとりもパパはいつも楽しそうで、息子はいつも不機嫌な感じで裕さんが久々に駄々っ子のようで愉快でした。期待していた袈裟姿は最初だけですぐに脱いでしまうのですが、このシーンで腹チラあり、膝の裏を拭いていたのがなんかツボ。演出か知らないですけど。上手側の椅子に座ったシーンで目の前だったんですが、足の裏とか肘とかきれいだったー。もっと顔を見ようと思ったんだけど足の指とかそんなんばっかり見てしまいました。すね毛薄いとか・・・。


カーテンコールは3回。裕さんは3回とも元気よく手を振って深々とお辞儀をしてふわっと微笑んで舞台を後にしていきました。